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外壁色いろいろ
Category:新築住宅・注文住宅
色。
たくさんの色があります。
おうちを建てる時には、いろんなものの色や柄等
選んでいただく楽しみが。
外壁
屋根
ドア
壁紙
床
本当にたくさん。
今日はそんな中から、外壁について。
これは、あるメーカーさんの塗材の色見本の一部です。
以前にこちらのブログでも書かせていただきましたが
こちらのおうちは
「御納戸茶(おなんどちゃ)」色。
この外壁は、左官屋さんに「校倉」というパターンで仕上げていただきました。
「御納戸茶」
御納戸茶(おなんどちゃ)とは、灰みの暗い青色の「御納戸色」に、茶みを加えたような暗い青緑色のことです。
江戸時代の随筆集によれば、長年、納戸にしまっておいた藍海松茶の布が変色してしまったがとても粋な色合いだったため、これを「御納戸茶」として売りだしたところ、大流行したと記されています。
江戸時代に四十八茶として流行した茶系の色は、「番茶」「ひき茶」「煎茶」の色に由来する赤茶、黄茶、青茶の三系統に分かれますが、御納戸茶は煎茶の変相色にあたります。
そして
こちらのおうちの外壁は「海松(みる)色」。
こちらも同じく左官屋さんの仕上げですが、フラットな仕上げです。
こちらも同じ「海松色」。
仕上げ方も同じフラットですが、夕景だとまた違った雰囲気です。
「海松色」
海松色(みるいろ)とは、海藻の 海松 みる の色を表した茶みを帯びた深い黄緑色のことです。
「海松」の名は万葉の頃より見られますが、服色名として定着するのは平安以後から。
重 (かさね)の色目としては「表地・萌黄、裏地・縹」を配して海中の岩に生える海藻、海松の色を表現しています。
こちら
夕景もまた良いです。
「支子(くちなし)」色の、校倉仕上げです。
「支子色」
支子色(くちなしいろ)とは、クチナシの実で染めた、少し赤みのある黄色のことです。
別に『梔子色』とも表記し、色合いの赤みの濃淡にはやや幅があります。
クチナシは奈良時代より『 黄丹 (おうに) 』の下染めに使われていましたが、「支子」の色名はありませんでした。
選ぶ色、パターンで、おうちの印象がガラリと変わる外壁。
私は特に、このような和の伝統色が好きです。
何より色の名前に風情がありますよね。
「御納戸茶(おなんどちゃ)」
「海松色(みるいろ)」
「支子(くちなし)」
ほかにも
「猫柳色(ねこやなぎいろ)」
「鳶茶(とびちゃ)」
「茄子紺(なすこん)」
「青鈍(あおにび)」 などなど・・・。
見ているだけでワクワクします!
たくさんの色見本の中から、この和の伝統色を選ぶオーナー様も多いです。
日本の住宅も、昔のような「和」の住宅とは変わって来ましたが
やはりこういう色味がみなさんお好きなのかなと
こういう日本の良いものを残していけるといいなと
良いものはどんどん取り入れながら
でも日本の伝統も大切にしていきたいなと思う
井出でございました。
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